◆桐材工場
新潟市中心部から約35分、角田山、弥彦山を臨む広い蒲原平野。
店舗からは車で10分弱のところ、角田山麓の豊かな自然のなかで桐下駄を製作しています。
1歳半から履ける小さな子ども下駄から柾目の美しい高級柾下駄まで、職人の手による桐下駄はここから生まれます。
倒した桐の木を玉(ぎょく)にしています(1玉…径1尺3寸)。桐材は全て国産材。
玉にした桐材を下駄へ加工していきます。
加工後の変色を防ぐため桐材を雨に当て、さらに乾燥…これを何度も繰り返すことで「渋抜き」を行います。
◆桐下駄の製造作業
下駄を製作する工程は細かく分けて50工程以上。
原木を下駄の形に切り出してから乾燥させ、仕上げに入るまで1年以上かかります。
また、仕上げは機械に頼らず、全て職人の手作業によって行います。
作業工程(駒下駄)
1.玉切りをした桐(径1尺3寸)に墨掛けをする。
2.木挽きをし、引き終えたら木目をあわせ印をする。
3.下駄の巾を合わせるための側取り。
4.糸木挽きをし、これで下駄の大まかな形をとる。
5.下駄の歯をそろえる機械(下駄挽き)。これで下駄の歯を綺麗に挽く。
その後、下駄の高さを整え(7分仕上げ)十分に乾燥させる。
6.歯スキ。熱湯に漬けた後、下駄挽きをした歯の側面をキレイに整えます。
7.仕上げ。ここから先はノミ、鉋による手作業。
その後、砥の粉やイボタ仕上げ、ミガキを行い、鼻緒をすげて完成。